2013年7月9日火曜日

今回の大会で得たもの

ありがたいことに、今回50mバックにこっそり出させてもらえた今大会。
30.45で、一位。でも、こっそり参加だから、メダルはいらないし、
表彰も外してもらったんだ。ボリビア人の大会だからね。
案の定、大会初日終了後、翌日からの参加は認められなくなった。
 
おれは「まあ、当然だよな。登録ができていないんだし。」と思って、
素直に受け入れようと思ったんだけど、コーチのhernanが、
めちゃめちゃ抗議してくれたのが印象的だった。
夜っていっても、10時半くらいのミーティングのあと、エルナンは、
「ボリビアの水泳界は、まだ『狭い』んだ。今回もこうやって『外国人だから出られない』と頑固だ。もっとオープンにしないといけないんだと思う。」とおれに熱く語ってくれた。
おれからも、日本の水泳事情や、(おれがいま泳いでいるカテゴリーは「マスターズ」だから)マスターズ水泳のことなどを話した。

話はおれが参加しているアメリカのマスターズの話になり、
そこは本当にオープンで、どの国籍の人でも
迎え入れてくれるという印象があるという話をした。
エルナンもそこに目をつけていて、子ども達をアメリカで練習させてみたいという。
実際に今年連れて行くという。
おれはそこに驚いた。
(ボリビアの水泳界に、こんなに視野を広げようと、向上心をもっている人がいるんだ・・・)って。

ボリビアで生活していて、感じていることがある。
それは、「現状に満足して『より上を』と目指す人が多くない」ということ。
そういう余力というか、向上心というか、そういった類のものが少ないのかもしれない。
今幸せならそれをぶち壊してまで『より上を』と目指す必要もないのかもしれないとも考えている。
だから、エルナンの考え方に、驚いた。

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話は変わり、レース後のこと。

泳ぎ終わったあとの、チームメンバーの反応がおもしろくて、
みんなに背泳ぎをみせたことなかったから、
そして一位だったもんだからびっくりしたみたいで、
すっごい称賛してくれたんだよね。
「Mucho Dai!」 って。お前は神だ、とか、拝んじゃう子もいたり(笑)
幸い一番得意な50バックだったからね、良いとこ見せられたかな。
とっても刺激をもらえて、若さをたっぷり吸収できた4日間。
 
次は、どんどんとおれが、このチームの若い子達に
いい刺激を与えていけるようにする。それが恩返しになるのかな。
スクレは、ボリビアの首都。
実質ラパスが首都のような機能を果たしている。


空港やプールがある丘の上から街を見ると、
茶色の家々の中に白い中心部が見える。


中心部は白い建物で綺麗。
チョコレートやピーナッツ、アーモンドが有名。
 

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