そのうちの一つ、闘牛に行ってみた。
Los novillerosロス・ノビジェーロスというカテゴリー(になるのかな?若い牛を相手にするカテゴリー)で、この時期はシーズンなのか、本当は毎日曜に開催のところ、毎日開催しているようで、
日曜だったら見られずにマドリッドを去っていたから、ちょうどよかった。
昼間のうちにVentasという駅の目の前にある闘牛場に行き、
「今日ありますか?」と言ってチケットを買う。(4.9ユーロ、だいたい700円くらい)
夜の7時に始まった。
4.9ユーロの一番安い席には、野次をいっぱい飛ばすおじさんたちが座っている。
サッカーに人気をとられ、また動物愛護の観点から、
以前と比べて人気が衰えているといわれているが、
そんなことを全然感じさせないくらい、熱気に包まれていた。
開始前に、一杯 |
全部で6回あるうち、3人のマタドールが交互に出てきて、牛を交わしながら殺す。
ちなみに、マタドールとはEl Matador、殺す人って意味。
でも、地元の人は「マタドール」という言葉は使っていなかった。
ずっと「Los novillerosノビジェーロス」を使ってたけど、若い牛を扱う人たちのことを指すようだ。
これはバンデジェーロスという役 |
実際毎日のように食している牛肉のことを考えると、おれの考えは偽善的な考えなのかもしれないと思い始めた。
バンデジェーロスがピンク色の旗を持ち、牛を興奮させ、
ピカドールが背中に何発か槍を打ち込む。(picar=刺す、picador=刺す人)
その時点で、結構ドクドクと血が流れ出ていて、出血多量で倒れるんじゃないかと思わせてくれる。
しかしあれだね、マタドールの舞いが華麗だわ。
華麗という言葉がぴったりだと思う。
どうでもいいけど、この白線、手動でライン引きを動かして描いてたな。ちょううま。
運動会のライン引きを思い出す・・・。タイムリーだからこっちも応援してます、運動会ファイト!
とどめの一撃を背中に打ち込むんだけど、すぐに一撃で逝く牛と、そうではなくしぶとい牛がいて、
しぶといと2発目が入る。観客的には、一撃でとどめをさすほうが盛り上がるみたい。
なかなかそれでも逝かない牛には、脳天に一撃が入り、即死する。
1回の公演が終わるごとに、観客は立って、栄誉をたたえる。
一撃を加えた後のノビジェーロ 誇らしげに歩く姿がとても印象的だった |
牛が死んだ後は、馬3頭によって退場門へと引きずられていく |
ノビジェーロスの退場の場面 |
隣のおじさん、といっても70代くらいの方と話していたんだけど、
最初は、あんまり話してくれなくて、質問ばかりしていたら、どんどん話してくれるようになって、
でも、おじさんにとってはつまらない日だったのか、
「今日はダメだ」と言い残し、5回目の公演で帰ってしまった。
そんなおじさんからは、
「最後の一撃はまっすぐ入らないとヘタだ」とか、
「死んだ牛は20分くらいで解体される」とか、
毎回の牛のデータなんかも説明してくれた。
彼は、毎週日曜には来ているという本当に常連の方だった。
夜9時に、閉場したわけだけど、マドリッド、高緯度にあるのかまだ明るい。
結局暗くなるのは10時近くなってから。
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