2013年11月24日日曜日

1世の方からお話を伺うことができました

いつも三線の授業でお世話になっている、また金曜夜の三線サークルでもお世話になっている、
私にとっての先生のお話を聞きに行ってきました。植え付けの忙しい時期にありがとうございました。
この地域で1世の方から以前、沖縄戦のお話を聞いたことがあります。戦時中、いかに米軍の被弾から逃げるかということに必死だったかを詳しく説明していただいたことを覚えています。
7歳のころだから覚えてないとおっしゃっていたが、兄弟姉妹で米軍の攻撃から逃げたという話をしてくれた。防空壕に隠れることが多かったようだが、防空壕からでたときに、ある大人が被弾し、おなかの中身が出ていて立ち尽くしていた話を聞いたときには、さすがに想像できたな、その悲惨さが。防空壕で泣き始めた親子を出そうとして、その防空壕が逆に被弾したという話もあった。家に戻ったときに、焼夷弾の光がきらきらしていたという話。そして、直接的に戦争体験した方は、なかなか話したがらないということ。そのような戦争の話を伺った。
先生のお宅のお庭にあるマンゴーの実
あと1ヶ月もすると、黄色く、甘いマンゴーが食べられるのだろう
<移住してきたときのこと>
1950年代、ブラジルから車でサンタクルスまで来て、もう車で入れないところまで来てからは徒歩でボリビアにある、うるま移住地を目指したとのこと。1日中歩き、ようやくその夜たどり着いたその場所には、日本語で「うるま移住地へようこそ」と書かれた看板があったそうだ。日本を出てから2ヶ月、そのときに見た看板には驚いたというし、その夜にふるまってくれた鍋には感動したという話。戦前移民の方がいて、その方が戦後移民の人々に対し、先に来て準備をしていてくれたのだという。ジャングルを切り開いた話、実際に「ここで0から作り上げるのか…」と途方に暮れたというほどのジャングル。大きな木を少しずつ切って道を作り、大量の蚊から身を守るために煙だらけになり、何年もかかって、少しずつ村を築き上げ、いまのオキナワへとつながっている。
40年も前から使用している機械
<移住してから59年…>
今となっては、苦労話をこうしてしてくださるが、当時の話を聞きながら、1世のその先生の手を見て、その手の皺から感じられる人間の深み。今は息子さんもその土地を引き継ぎ、なんと1000町歩の広さへと。嘉手納基地の2倍だという。品川区の面積の2倍の土地をいま管理しているそうだ…。いやーでかい。
最新農薬散布機の前でこっそり撮らせていただきました
そして、今でも農場経営をしている75歳。
私がこちらに来た当初から「いやー、男の先生が来てくださるのはありがたい、本当にありがたい」とおっしゃっていただきました。偉大な方とお仕事を共にすることができて、私こそ感謝しております。

4 件のコメント:

  1. でるふぁみりー2013年11月25日 1:02

    ご無沙汰してまーす!早いものでもう11月も終わりに近づいてますね。アメリカはサンクスギビング、そしてクリスマスと大イベントが続きますが 私は知り合いのアーティストと新しいアートギャラリーをオープンすることにしました。やることがいっぱいですが世界で頑張っている人々を見習って頑張ろう!と思ってます。先生もお体に気をつけて。Have a wonderful holiday season!

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    1. 御無沙汰してます、でるふぁみりーのみなさん!
      そうすると、もう今年も終わりが近づいているというのを感じますね。
      アートギャラリーのオープン、おめでとうございます!!!でるふぁみりーママさんの素敵な世界観が新しいギャラリーで花開くのですね。場所は、以前紹介していただいたところでしょうか?
      万事うまくいくことを祈っております。とにかく、おめでとうございます。
      そろそろ、再出発です。

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  2.  戦争と移住、考えさせられます。そして、精一杯生きてこられたのだろうな。すごいなぁ~。
    生の先人の方からのお話は本当にありがたいですね。
     機械にも興味津々。大事に手入れをされていたのだと思います。たぶん、すぐには修理・交換部品も手に入らなかっただろうと思います。しかし、大きな散布機ですね。スケールが違うなぁ~。

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    1. 戦争を知らない世代として、ここで聞けた話というものを大切にして、これからもいろいろと調べて行きます。
      素敵な方々と出会えて嬉しかったです。

      ええ、ずいぶん長い間使用されていたのですねとつぶやいたときに、「いや、まだ現役だよ」とお聞きし、驚きました。
      あの散布機も、ボリビアに2台しかない、そのうちの1台だということで、
      新しい技術に挑戦していく姿には、頭が下がりました。

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