いやあ、天候の厳しさを味わえた山歩きでした。
パイネ国立公園というところを歩いてきたのですが、寒さに加え、強風により体力を奪われ、
ぐったりして帰ってきました。でも、楽しかったです。
また、欧米人が多く、すれ違いざまにスペイン語で挨拶しても、英語で返ってくるという
なんだか、「んっ、チリか、ここは?」と思うところでした。
Wコースを4泊5日、余裕をもって歩いたつもりでした。
およそ78kmを33時間というところでした。
パイネ国立公園は、チリです。プエルトナターレスという街からしかアクセスがなく、国立公園にもっと近い場所にいたにもかかわらず、ナターレスに戻らないといけませんでした。
バスで(7500ペソ)国立公園の入り口まで行き、トレッキングスタート。
もう、観光地というより、保養地というか。
トーレスデルパイネ(Torres del Paine)という山に向かう途中の歪曲した地層。
うまく撮れてないけど、ここらへんの地層が、くねくね曲がっていておもしろかった。
また、谷が見事に「氷河に削られたんだな」という形をしていて、
パタゴニア北部を周ったときにも感じたんだけど、数万年のときをうっすらと想像できました。
これがトーレス、尖塔です。頭が明るいのは、陽があたっているからではなく、
岩肌そのものの色。見ていてうっとりするくらいきれい。
強風の象徴というか、パタゴニアといえばこれ!というか、風が吹いていない状態でも、
こんな形です。風が吹いたときに、体を支えることができずにバランスを崩すってことがあったので
風速どれくらいなんだろうとふとかんがえちゃいました。
晴れていればすがすがしい空気のもと山歩きができるのですが、
5日間のうち、2日間は大雨。雨の中の歩きが本当に億劫になりました。
そして、2日目には、愛用していた(ろ過フィルター付き)ボトルを落とし、ショックを受ける。
これがあったからこそ、ウイルスからお腹を守ってきたというのに。。。
山の上部に積もり固まった氷河。その青さがなかなか写真では映せない。
山の下部にできた氷河の表面は、砂や岩で覆われていて汚れているように見える。
左の湖が、氷河から流れ落ちてきた水を蓄えているもの。
右の湖が、そうではないもの。色の違いがはっきりと分かる。
たまに人との触れ合いがしたくなり、少年と話したら、左のドイツ人の人も熱いトークに参加。
右のご夫妻とその子どもはアルゼンチンのブエノスアイレス出身で、
この子は、ドイツ語も英語も習得中。この子、自国の経済状況を11歳だけど、熱く語れる子でした。
いい出会いでした。
4日目には、グレイ氷河というところに到達。ここの氷河は、数十年前と比べると、
だいぶ後退しているとのこと。高さは10mくらいだったかな。
せり出した氷河から落ち出たかけら。かけらといっても数十mは幅があるだろう。
湖の上を静かに浮かんでいる様子を見ていると、なんだか孤高さを感じた。
自分では「氷河の墓場」って名づけたんだけど、下の写真の奥にあるグレイ氷河から流れ落ちたかけらが溜まってできた場所。手に届く範囲で、氷河がある。
氷河のかけらの透明度が美しく、ほれぼれ。上の写真は、少し青みがけて撮ったけど、
実際の氷河の色に近いかも。
このパイネ国立公園は、火の取り扱いや行動についての規則が多く、
入園前にはそれらのレクチャーを必ず受けなければいけない。
2,3年前に大火事があったらしく、のぼったところの一部がまだ焦げていました。
まあ、あれだけの強風ですから、タバコの火でさえも、あっという間に広がりそうな気がします。
そして、トレッキングの初心者っぽい人が多かったです。
挨拶しても返ってこない、つまりそれだけ余裕がないということだと思うし、
服装も軽装の人がちらほら。
ああ、レクチャーは必要だなと思いました。
もっと大きな氷河がある、エル カラファテが次の目的地。
ちょっとプエルトナターレスで体力を整えていきます。
明けましておめでとうございます!旅が再会しましたね。今年も各地のレポート、写真 楽しみにしてます。(イースター島の朝日 感動しました!)流氷の色はすごいですよね。以前 日本で流氷イベントがあって運んで来た流氷を見たことがありますが あの青はなんとも不思議。11月の一時帰国が決まったそうで楽しみですね。お体に気をつけて旅を続けてください。2014年が先生にとって良い年となりますようお祈りしています。では。Delgado familyより
返信削除明けましておめでとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
返信削除そうなんです、流氷、氷河の色は、なかなか表現できない色でした。これからの旅もワクワクしています。体に気をつけて続けていきます。
でるふぁみりーにとって、素敵な1年になりますように。そして、いつかの再会を楽しみに待っています。