2014年12月21日日曜日

エローラ遺跡にはたまげた

滞在2,3日目にしてすでに腹を下す。でも、シャーじゃない。ジャーくらい(笑)。
今から思えばだけど、この腹下しは、インド順応のための大切な通過儀礼だった。
ブログを書くのが遅れていて、現在インド15日くらいが過ぎたけど、
今では水も大丈夫になった。よし、レベルアップ

ムンバイからは電車での移動。
この電車移動が難。今回は急遽決めた移動なので、旅行会社さんに頼んで手配してもらったが、
自力で「チェンナイ→プーリー」の24時間くらいのスリーパー(ベット付きの列車)を予約したときには、20日先でも予約で埋まっている。
キャンセル待ちしか空いてないので、とりあえず後の便はキャンセルマツ。
電車の乗り方が最初は複雑だった
チケットに書かれている「車両・座席番号」を電車と一致させて乗り込む
自分の名前が書かれているとなんか嬉しくなる

寝台列車初体験


ムンバイから移動してきて、アウランガバードに着いたのが、夜の12時、しかし残念ながら宿が決まってない。幸い、ここは観光地。歩けば、宿はたくさん見つかる。
電車駅から5分くらい歩いたところにあるシュリーマヤホテルを選択。
おれの後ろをずっとくっつけてきた見知らぬおっちゃんが、ホテルの従業員に
「こいつを連れて来たから、手数料をよこせ!」と前歯が全滅している顔で激しく迫っていた…。
が、そんなおっちゃんを笑顔で「そんなわけないでしょ」とさらっといなすShree Mayaの従業員が、なにせ親切。新装開店したばかりで、従業員もやたら多い。
おれが次の日「バスチケットをなくしたので、ちょっと手伝ってくれない?」というと、
旅行会社に再発行を催促してくれ、帰るときには「はい、これでしょ?」とコピーまで渡してくれた。
マイナスイメージからのインドスタートだったため、「雲を突き抜けるような衝撃の優しさ」(笑)。
もう、それだけで嬉しい。
この居心地の良いホテルを起点に、エローラとアジャンターの両遺跡を観光。


どちらも、旅行会社のツアーは組まず、アウランガバードから自力でバスを使い行ったのだが、
バスに乗れば目的地には着くので、簡単。後は乗り場がどこかだけわかれば…だけど。
「エローラへ」
駅から1kmくらい離れた大通りにやたらワゴンが止まっている場所がありそこが出発点。
「アジャンターへ」
駅から3kmくらい離れたところにバススタンドと呼ばれるバスターミナルがあって、
そこまでリキシャで行って、バスに乗り変えればOK。
しかし、この乗合ワゴンが酷い。前列に、運転手含めて5人乗ったの初めてだわ、さすがに(笑)。
運転手、半身で運転してる!ちなみに、ギアはおれの両足をまたいで操作(笑)
運転席の半分、おれ、入っちゃってます

帰りも同様
一本の足と思いきや、二本の足がぴったんこになって重なっているんです

エローラへは、40ルピーくらいで片道1時間半くらい。
遺跡手前で降りて入場…んっ、入場料は250ルピー(だいたい500円)か…待て待て、インド人は10ルピー!?
ここも外国人価格ってことか、これは。しかも、「うちら10ルピーなんでっせ」と見せつけんばかりに、吸殻のように遺跡内の道に広がる大量の入場券。
いらないものは、道に捨てる。これがインドでは基本のようだ。

エローラの遺跡で魅力的だった点は、3つの宗教の石窟が一度に見れたこと。
これがインド一発目の遺跡だったもので、ヒンドゥー教の石窟を見たときは思わず声がもれてしまった。
「カイラーサナータ」ヒンドゥーの時代第16窟
これが門塔だけど、時代を経るごとに、この門塔が高く豪華に、
そしてヒンドゥーの神々が添えられていく




 資料によると、756年から工事を始め、100年以上をかけて作られた建築物。
僧がノミをコツコツと黙々と叩いているのを想像すると…こりゃ苦行だ!
なんとかを支えるゾウ

柱廊が美しい

16窟に限らず、ヒンドゥー教の石窟の彫刻はどれも綺麗。湿気が多いところだけにカビも多いだろうなと想像してたけど、意外とカビに侵食されずに残っている。


そりゃ単純に比べることはできないし、その道のプロでも何でもないから簡単に言っちゃうけど、
たとえば西欧ルネサンス期に造られたミケランジェロのピエタやダビデ像、それらは15世紀という時代。
それよりも800年以上前に、ここインドのエローラでは、この石窟が作られていたのだから、
「んっ、その後の1000年はインドにとって、空白ですか?」と突っ込みたくなるくらいの技術をもっていたんだなあと感心。
それは冗談として…

ヒンドゥー教の石窟の先には、ジャイナ教の石窟があり、こちらは9世紀ごろに建て増しという形でいいのかな、当時の君主によって保護されたという。





テラスもある
ヒンドゥーの石窟と違い、柱の一部がくり抜かれてデザインされていて、驚いた。
仏教の石窟というのもあり、仏像の前に立つと、ほんとうになんだか自然に、
手を合わせたくなるから不思議。
小さい頃の影響が少なからぬ体に染み付いているんだなあと思った(幼稚園が仏教だった)。

余談だけど、ここでも、外国人は写真攻勢に遭う。どの人種問わず。
いいかげん、「観光させてください」とおれが請うくらい止まらない。

撮っている姿を撮ってやった

ここで写真を撮った子達と、次の日アジャンター遺跡でも会えたのだからおもしろい。
そして彼らがおれを覚えていてくれたのは嬉しいが、おれは誰ひとりの名前すら覚えていない(笑)
ぐわーっと紹介されてぐわーっと写真撮って、ぐわーっと去っていったら、そりゃ誰だかわからんわい!

そして、サリーの綺麗さにもぐっとくる。
 こうして痩せている方のサリーから見えるお腹の部分にちらっと目を向けると、クラっとくるけど、

サリーの隙間から見えるドボンとした横っ腹までも視界に入ってしまう・・・。

でも、堂々としているから素晴ら・・・しくも感じる。

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