2014年12月29日月曜日

タンジャーブール、とても魅力的な街だった

移動続きの毎日で、いたいのは「街の名前が覚えられない」。
長いともうお手上げ。がっつんがっつん移動しているから、街の名前は覚えられないまま次に行く。

じつは、街の名前に限ったことではなく、
旅全体の記憶自体も、薄いものになっていると感じていまる今日この頃。
こうも長い期間旅をしていると、正直、感動が薄れたり、印象があまりなく過ぎてしまう場所や人。
これが最近頭をもたげています。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

このタンジャーブールは、紀元1000年頃に栄えたチョーラ朝の首都だった街で、
最盛期だったラージャラージャが権威誇示のために建てたとされるブリハディーシュワラ寺院がある街。
もおおおおおお、ここも圧倒された!しかも、入場料とらない!
なんですか、この彫刻!
門塔は、このチョーラ朝を越えて新しくなってくると、だんだんと高くなるみたい。
 ここでも、写真を撮ってくれ、だとか、撮ってもいい?だとか、すさまじかった。
「撮った写真を送って!」って住所を書いてきたんだけど、めずらしく、パソコン等のメアドを持っていなかった。少し新鮮なやりとりだったので、印刷してその住所に送ることにした。
タンジャーブールでは、赤いサリーを着ている信者が多く、その綺麗さにぐっと見入っちゃった。

 本堂を外から見た時のこの斜面の一直線加減!たまらん!
そしてこの高さ60mというのも、インド建築でも高い建築物の一つだとか。

これが本堂の後ろ姿
さらにさらに!本堂の上に乗っている大きな石…80トン強の重さがあるらしいのですが、
この石を本堂の頭に乗せるにあたっては、傾斜を6kmの長さ作り、ごろごろ引っ張っていって乗っけたらしい。それだけの高さがあると、その距離が必要なんだって感心したが、6km先まで続く傾斜も、それはそれで見てみたいものだ。
回廊には無数のリンガ
このリンガは、信者の寄付によって大量に造られたという

ヒンドゥーの神々のひとり
柱に書かれていた文字
彫られたヒンドゥーの神々

撮れ!と言われて撮った
本堂全体
中にはヒンドゥー教徒しか入れないとガイドには書かれていましたが、
入口で少し躊躇していると、信徒の人々が「入れ入れ!」と声をかけてくれた。

教徒が大リンガ(シヴァ神の象徴)に祈りを捧げながら、
私も祈りを捧げて、ちょこっと額に塗ってもらいました。「Japan,Welcome to India」と言われながら。
ただ単純に手を合わせるだけなんだけど、なんだか心が落ち着く。


帰り際、赤い服を着たおかあさんが、「ほれ」と言って、お菓子をくれた
それに釣られてほいほいと家族のほうに寄っていったおれ
タンジャブールの近くの村から来たという

ここだけで、タンジャブールに来た価値があるって、自分で満足して引き上げていこうとした帰り・・・

街のオールドバスターミナル付近で「典型的な南インド料理やってます!」とうたってる店に入って夕飯食べたのね。
このレストラン、席数64のわりに、従業員が料理人を除いても12人。はっきり言って邪魔である。
インドの人件費が異常なまでに安いというのは納得である。
ドアを開け閉めするだけの人、
食器を引き下げるだけの人、
まあ、しっかりと機能してくれればいいんだけどさ、邪魔でも。

カレーとナンのセットメニューみたいのがあり、75ルピーで安いから、それを頼んだわけ。
それに水と、プルカというナンに似たのを追加で。
計算では全部で110ルピーなんだけど、会計時には165ルピーになってんのよ。
日本円にして110円の誤差なんだけど、これ不思議ね、ヨーロッパあたりにいると、「まあ100円分くらいはチップで」とか考えちゃうんだけど、インドにいるとこの100円分の差が大きく感じる。

…きましたよー、Theインド人!南東アフリカでも似たようなことがしばしば起こったが、
地味に盛ってくる
常套手段だ。
今回はセットメニューで頼んだものが、それぞれ単品の値段で計算されていたことが原因。
「おれこうは頼んでないから、値段をもう一度確認してくれない?」というと、頑固にも断るおじさん店員。
おうおう、そう来るんだったら・・・よし、始めようではないか。
しかし、すでにもうドアウェー。店員15人以上がおれを悪者扱いでガン見。
おい、これはおれのせいではないぞ。
あんたの聞き間違いが導いた結果でしょうに!
そう言うと、「警察に連れていく!」と激昂する彼。
おれはそうしてもらったほうが助かるので、
「じゃあ行こう」と言うと、
「いや~ちょ、ちょ、ちょ・・・それはちょっと待ってくれ!」とオーナーらしき人に止められる。
ったく、しょうがねーなーまったく連携が取れていない。
そして、なんなんだこいつらの芯の無さは!!!
結局、すったもんだの挙句、「おれが食べたぶん」だけ正確に払い、全店員に追い出される形で撤収。
せっかく、この街いい印象で出たかったのに!
南部でよく食べたマサラドーサ
ぱりぱりの生地がクレープみたいで美味しそうなんだけど、
すっぱいだよね(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿