コロンビアのイピアレスからバスで10分、国境に到着。
さて、今日はめっちゃ長いですよ。覚悟してお読みくだされ。
コロンビアの陽気なタクシー運転手さん おい、おれらを写真に撮ってくれ!と。 |
すらっと入国。しかし、2012年現在、コロンビアとエクアドルは、必要最低限の輸出入等の関係だけを保ち、実質的に国交を断絶しているという。それにもかかわらず、人の出入り、車の出入りは非常に多かったように思える。
さて、今日はどこに泊まろうか、どの街にいこうかと悩みながらバスに乗り、
イバラという街に行くことにする。国境から4時間。2度の検問で荷物を2度とも調べられる。
イバラの街で1泊し、山登りのための情報収集。
インバブラ山という山があり、無雪登山ができるという。
どうでもいいけど高校時代通った学校のほうにあるいんばぬまを思い出す響き。
イバラの街からタクシーでラ・エスペランサという集落まで行き、そこのカーサアイダという宿に泊まろうと思ったところ、宿主さんからインバブラ山の情報をいくつかもらった。
・テントを張れるとのこと
・荷物を預かってくれるとのこと
・雨があまり降らないとのこと
この条件を聞いて、さっそく登ることにした。食料や水はあらかじめ買い込んでおいた。
ここからは、山の記録として書いていきます。
この山の情報は少ないため、ウェブで検索する人もいるかもしれないということも考えて、
できるだけ参考になるように書いていきます。
☆☆☆
「エクアドル イバラからエスペランサ、インバブラ山へ」
エクアドルでは登山を楽しみたいと考え、登れる山を探していた。
最終的には、コトパクシ山という高い山に登りたいので、
それまでに高度順応させる必要がある。まずはコロンビアから近いインバブラ山で高度順応をしようと決めた。
ネット、ガイドブックなどから集められる情報に限りがあり、やっぱり現地で仕入れた情報を頼りにするしかないというかんじだった。
イバラというエクアドル北部にある町が第一歩。
そこで集められた情報は「ラ・エスペランサ」という集落があるから、
そこに行けば山の情報が手に入るとのこと。
その後、「ラ・エスペランサ」でネット検索すると、
「Casa Aida」という宿があるとのこと。まずはそこに行こうと思い、
タクシーでラ・エスペランサまで5ドル、そこから地元のバスで0.75ドル、
カーサアイダに到着。宿主さんにインバブラ山に登りたい旨を告げると、
荷物を預かってくれ、情報ノートに書かれていたスペイン語の地図(これ貴重だった)をもとに、その日のうちにインバブラ山に登り始めた。スタートはカーサアイダ(標高2600m)。
牛や羊などがのんびりと暮らしていそうな集落がスタート この石畳を1時間くらい歩き続ける |
集落の北の端まで2時間半歩き、そこからさらに2時間歩き、
雑草に覆われた箇所にテントを張る(標高3900m)。
結構変わった植物もあった |
雑草のような植物が4000mくらいまでびっしり |
大きなインバブラの山陰 |
北のほうに目をやるとイバラの街 |
途中、3500mくらいから息が切れ、20歩歩いては一休み、
そしてめまいという高山病の症状が現れた。
頭痛はないので、様子を見て歩いていたが、
テントを張りゆっくり夜をすごしながら、
体調次第では明日はゆっくり起き下山しようとも思っていた。
夜の素敵な景色を見ながら、休む。
雪をまとっているのはカヤンベ山 |
晴れです、朝焼け |
次の日、ぐっすり寝ることができ、体調も完璧、こりゃ頂上まで行けると判断し、行動開始。
引き返すパーティーもあった岩場 |
頂上直下は、砂もまじったガレ場 足をもっていかれそうになった |
ちょっと厳しい岩場が複数個所出てきて、戸惑う場面もあったが、
3900mの出発地点から2時間後、4630mのインバブラ山頂上に着くことができた。
さわってないんだけど、下山しているときに見たら あったはずのこの十字が消えていた・・・ |
下りが実に辛く、岩場では高所からか怖さも感じた。
テントを張っていた場所まで行きと同じく2時間かけ降り、
その後カーサアイダまでさらに3時間かけて降りた。
一番高く見えているのがインバブラ山の最高地点4630m |
道はおおむねはっきりしているものの、途中で何回か道迷いあり、引き返す場面もあった。
すれ違う人たちは皆グループでガイド付き。
安全のことを考えると、ガイド付きがいいに決まっている。
カーサアイダに戻る途中、アジア人が珍しいのか、地元の若者に冷やかされ、
むかついたのでスペイン語で「世界は広いんだよ」という説教をたれてやるというおもしろい場面があった。
若者たちよ、もっと勉強しなさい、人権について。
カーサアイダでは、そこに住む子どもとサッカーをしたり、
フランス人の団体さんに交ぜてもらい楽しい夕食をとったり、
カーサアイダの宿主さんと1時間くらいお話をさせてもらったり、
素敵な時間を過ごさせてもらえた。
日本人を好意的に見てくれているといううわさがあったが、それは本当だった。
なんでも、宿主さんが以前体調を悪くし寝込んでいたときに、
ある日本人の宿泊者が千羽鶴を折ったそうな。
また、マリファナ一斉捜査が行われたときに、日本人の部屋からは何も反応が出なかったとか、
別の日本人宿泊者は、とてもとても部屋をきれいに使ってくれたとか、
いい話しか出てこない。
これはいままで宿泊した日本人の歴史が積み重なって今に至っているのだと思い、感謝感謝。
わたくし自身も跡を継がなければ。
でも、部屋をきれいに使うとか、体調不良の人を思うとか、マリファナを使用しないとか、
日本では当たり前のことで、
でも、これってすばらしいことなんだなと改めて思った。
日本って素晴らしいんだな。
☆☆☆
さて、山の記録はここでおしまい。
ここからさらに縁があり、首都のキトまで車で送ってもらうことに。
この話はまた次回。
さらにー!キトに今日到着したのだが、
グアテマラで一緒に1ヶ月近く行動した仲良し夫妻と再会ー!!
嬉しすぎて涙流してはしゃいじゃいましたー!
またこの話も今度。
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