2014年3月21日金曜日

差別は世界中にあります

しかし、現地に暮らす隊員の方々には、ご苦労もきっと多いと思います。

というところで、前回の話は終わりました。
ここから続きです。

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私もJICAの方々と一時期一緒に生活していたし、
海外に(遊びとはいえ笑)出ている人間なので、現地での苦労は多少は理解できるつもりです。

苦労の一つの中に、「自分自身が日本人として認識されない」ということがあると思います。
気にしない人は気にしないだろうけど、再度登場「チーノ問題」です。

街に出れば「(中南米であれば)チーノ、チーノ、コチーノ(豚という意味)」と皮肉な言葉を受けたり、
「ヘイ、チンチョンチャン!(なんだかよく分からない蔑称)」と去り際、車の中から等投げかけられ、
そこでおれ未熟なおれなんかは思うわけですよ。

「なんで、技術提供や支援をしに来ているのに、差別されたり、いやな言葉を受けなければならないのか・・・」

と。

それに耐えている隊員ってきっと多いと思うんです。
気にしているのっておれだけなのかなって、いろんな人に相談します、そのアジア人差別について。

最近はこんなことがありました。
ムタレの町で夕方歩いて買い物をしていると、酔っているんだかなんだかわらない数人の若者が
空手のマネをしておれの道をふさいだんです。
こんなのはおれは無視します、絡んでいいことないし。
今回は、その空手の真似事で、胸をどつかれました。
その瞬間、おれ短気だから、カチーンときて、顔を殴りました。
周りの人たちが寄ってきてなんだなんだってなるけど、
どう見ても、彼らはおれの援護はしてくれそうにありません。
おれが逃げるのみです、あとできることは。弁護も、追撃もできません。

これは彼らにとって、遊びなのか?

これは差別じゃないのか?

今まで白人に実質差別されていた黒人たちが、
スパイラルのごとく次のターゲットとしてアジア人を狙っているのか?

おれは、この話や体験を全世界に広めていきたいんです。
一回、ペルーで起きたことをフェイスブックに載せたことがあります。
でも、どうやったらみんなが知れるかとても悩んでます。

友人がこんなようなこと言っていました。
「こうしていやな言葉を投げかけられたときに、黙って我慢することも時に必要だけど、ずっと黙ったままだと、それが『あっ、いいんだ』と思われて過度にそれが進んでしまう可能性がある。」
そして、現にアジア人の家に強盗が入ることもあったそうで、
なんていうんですかね、これってまったくいじめの原理と一緒で、
あいつは、汚いから、顔が変だから、みんなと違うから、いじめてもいい
という考えにすり替わってしまうんです。
だから強盗しても、人殺しても「あいつが悪いからだ」って転嫁する社会が完成してしまうんです。

なんたる不幸。

なんたる醜い人間という生き物。




・・・と、また、熱くなってしまいました。
このこと、いろんな人に伝えたくて伝えたくて、でもどうしたらいいかわからない・・・。

どうやったら、これはなくなるんだ?

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