2014年4月16日水曜日

ニャマタ記念館とンタラマ記念館

キガリのニャブゴゴバスターミナルからバスで45分くらいのところに、ニャマタという村がある。
そこにも記念館があるというので行ってみた。
余談だが、中田英寿氏が6年前にここを訪れた映像を見たことがある。

ここにも、無数の頭蓋骨、遺体が身に付けていた衣服が並べられていた。
地下にある部屋に入ると、生きている私の顔から50cmのところに、静かに、
1000以上の頭蓋骨が並んでいる。
別の部屋には、棺桶が並んで積まれてあって、それらを前にして、
恐怖で足がすくんで進めなくなってしまった。
教会を掃除しているおばさんが「こっちにも部屋があるわよ」と手招きしているが、
入ろうかどうか少し躊躇するくらい入りたくなかった。
見終えたところで、遺族の方々であろう人々が献花に集っていたので、
私はその場所を後にし、次の場所へ移動した。


ニャマタの近くには、ンタラマという村があり、そこへも行ってみた。
バイクタクシーとあらかじめ値段交渉をすべきだったのに、
ニャマタの記念館を後にしてから交渉をし忘れていた。
すこしバイタクの兄さんとけんかになり、嫌な気持ちを持ったままその記念館に入ってしまった。
ここはガイドと共に歩いた。

印象的だったのは、子どもの頭蓋骨が部分的に欠如しているものが多数。
理由を聞くと、「こっちに来なさい」ということで連れて行かれた部屋には、
壁に、子どもを叩きつけてできた血痕が残っていた。
さらに、女性の体を下から突き刺すための竹やりのダミーが置かれていた。

この場所にも、きっと遺族であろう人々が集まり、献花していた。
ガイドが説明してくれるが、基本的にはこういう記念館、寄付であり、入場料は取らない。
ガイドに少しばかりお礼をし、後にした。

帰りは、徒歩で近くのバス乗り場まで30分くらい歩く。
地元の子どもたちはおれを見て「ンズングー(外人)、ギブミーマニー」と冷やかす。
彼らに英語はわからないだろうけど「大きくなったら働きなさい」と言うことしかできない。
お金をあげても(おれは絶対にあげないけど)、何の解決にもならないからね。

見てきたものは凄まじかったが、この日ものどかな1日だった。

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