キガリのニャブゴゴバスターミナルからバスで45分くらいのところに、ニャマタという村がある。
そこにも記念館があるというので行ってみた。
余談だが、中田英寿氏が6年前にここを訪れた映像を見たことがある。
ここにも、無数の頭蓋骨、遺体が身に付けていた衣服が並べられていた。
地下にある部屋に入ると、生きている私の顔から50cmのところに、静かに、
1000以上の頭蓋骨が並んでいる。
別の部屋には、棺桶が並んで積まれてあって、それらを前にして、
恐怖で足がすくんで進めなくなってしまった。
教会を掃除しているおばさんが「こっちにも部屋があるわよ」と手招きしているが、
入ろうかどうか少し躊躇するくらい入りたくなかった。
見終えたところで、遺族の方々であろう人々が献花に集っていたので、
私はその場所を後にし、次の場所へ移動した。
ニャマタの近くには、ンタラマという村があり、そこへも行ってみた。
バイクタクシーとあらかじめ値段交渉をすべきだったのに、
ニャマタの記念館を後にしてから交渉をし忘れていた。
すこしバイタクの兄さんとけんかになり、嫌な気持ちを持ったままその記念館に入ってしまった。
ここはガイドと共に歩いた。
印象的だったのは、子どもの頭蓋骨が部分的に欠如しているものが多数。
理由を聞くと、「こっちに来なさい」ということで連れて行かれた部屋には、
壁に、子どもを叩きつけてできた血痕が残っていた。
さらに、女性の体を下から突き刺すための竹やりのダミーが置かれていた。
この場所にも、きっと遺族であろう人々が集まり、献花していた。
ガイドが説明してくれるが、基本的にはこういう記念館、寄付であり、入場料は取らない。
ガイドに少しばかりお礼をし、後にした。
帰りは、徒歩で近くのバス乗り場まで30分くらい歩く。
地元の子どもたちはおれを見て「ンズングー(外人)、ギブミーマニー」と冷やかす。
彼らに英語はわからないだろうけど「大きくなったら働きなさい」と言うことしかできない。
お金をあげても(おれは絶対にあげないけど)、何の解決にもならないからね。
見てきたものは凄まじかったが、この日ものどかな1日だった。
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