「千の丘」という意味の名前。
この旅の中でぜひ行きたい場所っていくつかあるんだけど、
そのうちのひとつが、このミルコリンホテル。
映画「ホテルルワンダ」の舞台になったホテル。
1994年当時、ルワンダ全土でツチ族が一掃される中、
このホテルの副支配人であったポール・ルセサバギナ氏が、ホテル内にツチ族を、
事態が沈静化するまで保護していたという。
この映画を見たときに、ぜひそのホテルを見てみたいと思っていたのだ。
泊まってもいいんだけど、一人でしょ、おれ?バックパッカーじゃん?
次、誰か一緒に来たときに泊まります。
それくらい素敵なホテルでした。
このプールの水を、当時、飲み水や生活用水にしていたそうですが、 かくまう生活が続いたことで、その水も底につきかけたという。 |
Wifi5日間使い放題というカフェ。 はじめからここに来ればよかった。 あっ、でもフルーツサラダとコーヒーで10ドル(笑) |
ホテルに建てられていた記念碑 |
この日は、2度目のキガリ虐殺記念館訪問。
日曜日であったため、前日に引き続きセレモニーが行われていました。
宿に着き、若いオーナーのウィリアムくんと少し国内の話をした。
彼は、虐殺当時は隣国ウガンダにいたようで、ルワンダに戻ってきたのは1995年だという。
当時は、ツチは、人ではなかったと言ったのが印象的だった。
つまり、人間として扱われなかったということ。
差別の話になったんだけど、今は警察が国内に多く配置され、そういう差別的な行動が見られると、すぐに拘束されるような体制になっているのだという。
残念だけど、虐殺があったここルワンダでも、
「ヘイ、チャイナ!※^%$#」とわけの分からぬ言葉ですれ違いざまにかけられることがあり、
一回マジで、
「そういう差別があるから、虐殺につながったんだろ?!これ、いつか、アジア人に対する差別が虐殺につながる可能性があるぞ!」とぶちきれたことがあった。
そのときは、周りにいたルワンダ人が「ごめん、すまん」とおれに謝って何とかおさまった。
おれこれ確信的に思うんだけど、差別は放っておくと、いつかひどい大事件につながると思う。
いじめと同じだけど、やっている側が、「おっ、まだまだいけるんだこいつ」って思うんだよね。
だから、よく分からないムカつく言葉を投げられたら、
立ち止まれるときは立ち止まって「ふざけんな、それ差別的な言葉だろ!」って言うようにしてる。
中南米でもそうだけど、これだけアジア人が、いや中国人が、理由もなく(いや、あるのかもしれないけど)差別的な扱いをされているなら、
放っておける事実じゃないよ。
くっそー、ホテルミルコリンの素敵な話と風景が、どこかへ飛んでいってしまう悲しい話題に変わってしまった・・・笑
若いオーナー、ウィリアムくんに話を戻すけど、
彼は夢があって、日本でエンジニア(車)の勉強をしてみたいという。
英語が通じる英語圏の国がおすすめだよと言ったけど、ルワンダで活躍しているJICA(ジャイカ)の姿を知り、そういう活動をしている日本にいってみたいという。
それ聞いて、なんだか嬉しくなったな。
まあ、できることはするから、がんばれ、ウィリアム。
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