このときの食事のお金はすべてイヴァンがもってくれたんだけど、
ヒッチハイクをしてくれたときに「おごらせて!」っておれは彼に言ったのね、そのときは
「おう、わかった、おごられる!笑」って言ってたんだけど、
いざおれがお金を払おうとしたら
「ダイスケ、だめだ、客人をもてなすのが私たちのホスピタリティだ」
といって、受け取ってくれない。
そしていつも甘えるダイスケですが、このときもまた、甘えてしまうのです。
この有無を言わさぬ、全面的な驕り・・・。それはいつも心に感動を植え付けてくれます。
これが「ホスピタリティ」。
2020年に向けて私が磨かねばならない心構えだな・・・
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冷たい風を丘から送り込んでくる小川 水の透明度は非常に高い |
イヴァンと別れた私は、世界的に見ても古い水力発電施設を通り、城塞に登りました。
そこで城塞への道がわからなかった私はそこらへんに座っているお姉ちゃん達に声をかけたら
なんと、
「私たちが連れて行ってあげる!」
と、手を引っ張っていってくれました。
なに・・・?ツレテイッテクレル?
ナターシャ姉妹は17歳と15歳。セルビア語を話すので、私とは意思疎通はほんの少しの英語。
あとでドイツ語を解すとわかったので、もう少し早めにわかっていればよかったんだが。
そんな彼女たちが、見ず知らずの外国人を引っ張っていってくれる。
そして、城塞まで行くと、「じゃあ、私たち遅くなるから帰るね、ちゃお」といって帰っていった。
思わず33歳のおじさん「コーヒーでも一緒に飲まないかい?」って誘うところでした。
いやしかし、何かお返しをしたいくらいのありがたい気持ちでした。
彼女たちの、なんの見返りも求めない、この無償の親切によって導かれた私は、
城塞の上で考えました。
「このウジチェの街の人の良さはどこから来るんだ・・・」
その瞬間、ぐっとセルビアという国に惹かれたのです。
セルビアという国は、最近まで戦乱の国でした。いまでは経済も危機に瀕しています。
しかし、人々は殺気立っていない・・・むしろ、気持ちの余裕すら感じる。
挨拶をすれば笑顔で返してくれる。怪訝な顔は見なかった。
むーん。魅力的な国だ。
城塞から街を見下ろす |
丘に囲まれた街ウジチェ いまは秋だが、秋でさえ空気がたまる 冬は尚更空気が淀むという。 |
城塞の上で「吸うかい?」と誘われた マリファナーズ 落っこちないように気をつけてね |
ところどころ紅葉が始まってました |
これはセルビアのビール 自分の中では4つ星 |
プール、ありやした 1ヶ月ぶりくらいに泳ぐプール ひいた風邪を退治しようとがんばって熱を発していたら ひどくなりました。 小さい時は「泳げば治る」って治ってたんですけど、いまはあかんね |
セルビアンサラダ まあ、トマトと玉ねぎときゅうりにチーズが乗っているだけです |
ハンバーグみたいなものが郷土料理の一つ |
ウジチェの友人イヴァンが、「これは食わなきゃあかん!セルビアに来た意味なし!」と豪語していたものですが、
コンプレート・レピーニャ。
やわらかいパン生地に、動物性の油をたらふく敷きます。
その後、溶いた卵をこのパンに染みこませ、焼きます。
これがセルビアの朝食。
ここで欠かせないのが、ヨーグルトで、ヨーグルトと一緒に食べないと、
重くてお腹がもたれちゃう。しかし、味は病みつきになるほどの濃い味。
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