2014年7月1日火曜日

33カ国目モロッコに入りました。

朝一時間半の宿からバスターミナルまでのロングウォークから始まる。
ああ、アフリカ大陸再突入の前に、バスターミナルでコーヒーを一杯という優雅な朝を送りたかったのに。
20kgの荷物を背負い、朝なのに汗だくになりながら歩く…。
なぜなら、あと5分で着くというところで、道を間違え、45分多く歩くという失態。
結構地図には自信があったんだけど、そんな自信はセビージャのくねくね道の前に溶けてなくなりました。

まあなんとかギリギリにバスに乗れて、4時間、アルヘシラスという町に到着。
ここからフェリーでモロッコのタンジェに向かいます。
なんとか2時発のフェリーに間に合いそうだと思い、急ぐものの、2時になってもゲートが開かない。
まあ仕方ない、波とか荷物の搬送とかで状況って変わるんだろうなと思い、待つ。
係員に聞いても要領を全く得ない。
結局ゲートが開いたのが1時間後の3時、出港にいたっては3時半。
まあ、アフリカ時間だわな、ポレポレ。
出国コーナー、実に簡素。
スタンプすら押されなかった。


まあ、がらんがらんな客室

向こうに見えるのはスペイン

アフリカ大陸の先っちょ

出港を待つ船の中で入国手続きというおもしろい方法。
効率がいいなあと思っていたら、長蛇の列!係員の人数が少なすぎ、効率わろし(笑)

なんだかんだ2時間もしないですぐに到着。
アフリカ再突入です。

モロッコへは2~3週間滞在予定だけど、
まずは、タンジェ。

予想外だったのが、タンジェはタンジェだけど、
街からちょっと離れた新しい港に到着したみたい(笑)
えっ、ここどこ?とか言いながらインフォメーションで聞いたら親切に「バスにお乗りください」と導いてくれて、
バスに揺られて30分以上。ようやくタンジェの街に到着。
しかし、どこかよくわからぬところで降ろされ、
えっ、ここどこ?とか言いながら街の道行く人に聞いたら、何かすられそうな勢いでめちゃめちゃ人が群がってきた。
群がってきたわりに、スペイン語も英語も話せないし、
地図も読めないもんだから、結局「シンジカガワ!ホンダ!」の連呼で終了。
タクシーをつかまえようとするも「50ディルハム!(700円くらい)」と言われ、
本当は15ディルハムくらいだと知っていたから「じゃあ乗らない!」と拒否し、歩き始めるも、
行きたいメディナはちょっと遠い。
歩きながら別のタクシーをつかまえつつ「いくら?」と交渉し、20ディルハムで
メディナの入口まで連れていってもらう。

タクシーのおじちゃん、スペイン語少し話せたから助かった。
「メディナの中はスリが多いから、身の回り気をつけてね」と言われ、改めて気を引き締めた。
旧市街の中心広場、特に夕方になると人がわんさか

夜、安宿の屋上から路地を見て

旧市街内、こんなかんじで店がひしめきあってます
ああ、久しぶりに、新参者気分で旅してるなあ(笑)。
言葉がわからないって、不便だけど、妙に新鮮で、なんかいい。


次の日、なんか店が閉まってるなあと思ったら、日曜だった。
というのもあるし、ラマダーンの最初の日だった。
今回のラマダーンは、6月29日から始まり、約1ヶ月間、朝の3時頃から夜の7時くらいまで、
イスラム教徒(ムスリム)は食べない飲まないなどの禁欲的生活をするというもの。

おれもその習慣にならって、ラマダーンに挑戦してみようと思ったけど、
初日の歩き始めて数時間で断念。
甘いものの誘惑に負けてしまった。
こちらは、クレープみたいな生地のパン
1枚1ディルハムくらい、だいたい13円
素朴なんだけど、これに砂糖をかけるとうまい

100g4ディルハムのお菓子。美味しくはなかったが、ハチミツたっぷり。
コーヒー、ブラジルコーヒーが1kg88ディルハム(だいたい1000円)、250gだけ買いました。


余談だけど、宿が今回57ディルハムなので、700円くらい。
そんなに贅沢しなければ、1日1500円くらいで過ごせる。
ヨーロッパと比べてしまうと、断然物価が低いので、バックパッカーとしては助かる。

午前中から昼にかけて、街、特にメディナと呼ばれる旧市街を歩いたけど、
その甘いものを買った店で、店の子が、目尻を横に引っ張り、
おれがアジア人だということを確認したかったようだ。
ただ、そのジェスチャーって、されて嬉しい人いるのかなって思うんだけど、おれは嫌いなわけ。
アラブ系の人の真似とかいって、眉毛を太く書くのってなんだか馬鹿にしてると思うんだけど、それと同じで。
幸いその時お店の店員さん5人の中に1人スペイン語がわかる人がいて、
「おれそのジェスチャーは嫌いなんだけど、差別の一種だと思うからやめてくれない?」って言うと、
「本当にすまない、彼女に伝えておく」って謝ってくれたのね。
だから、きっとその子は、悪気があってしたわけじゃなく、
ただ興味本位でしてみただけだと思うんだ。
けど、わかってくれると嬉しいな。

そんなこんなで街歩きしてて、特に旧市街、メディナの中は、ガイドというか客引きというか、
そんなのがいっぱいいて、ひまだから、絨毯屋さんを覗いてみたり、
貴金属店を覗いてみたりして、いろいろと説明を受けてた。

ベルベル人、サハラ砂漠の方の衣装を着た男の人

貴金属を売る店も多い



実際、絨毯もいろいろ値段を聞いてみたところ、思ってたほど値段が高くない。
しかし、バックパッカーだし、今後の旅を考えても、持ち歩けないから買わない。
送ってでも欲しいというわけでもない。

ここタンジェは、暑いんだけど、街の人いわく、カサブランカやラバトのほうがもっと暑いという。
だいたい気温は30度前後かな。

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