ああ、アフリカ大陸再突入の前に、バスターミナルでコーヒーを一杯という優雅な朝を送りたかったのに。
20kgの荷物を背負い、朝なのに汗だくになりながら歩く…。
なぜなら、あと5分で着くというところで、道を間違え、45分多く歩くという失態。
結構地図には自信があったんだけど、そんな自信はセビージャのくねくね道の前に溶けてなくなりました。
まあなんとかギリギリにバスに乗れて、4時間、アルヘシラスという町に到着。
ここからフェリーでモロッコのタンジェに向かいます。
なんとか2時発のフェリーに間に合いそうだと思い、急ぐものの、2時になってもゲートが開かない。
まあ仕方ない、波とか荷物の搬送とかで状況って変わるんだろうなと思い、待つ。
係員に聞いても要領を全く得ない。
結局ゲートが開いたのが1時間後の3時、出港にいたっては3時半。
まあ、アフリカ時間だわな、ポレポレ。
出国コーナー、実に簡素。 スタンプすら押されなかった。 |
まあ、がらんがらんな客室 |
向こうに見えるのはスペイン |
アフリカ大陸の先っちょ |
出港を待つ船の中で入国手続きというおもしろい方法。
効率がいいなあと思っていたら、長蛇の列!係員の人数が少なすぎ、効率わろし(笑)
なんだかんだ2時間もしないですぐに到着。
アフリカ再突入です。
モロッコへは2~3週間滞在予定だけど、
まずは、タンジェ。
予想外だったのが、タンジェはタンジェだけど、
街からちょっと離れた新しい港に到着したみたい(笑)
えっ、ここどこ?とか言いながらインフォメーションで聞いたら親切に「バスにお乗りください」と導いてくれて、
バスに揺られて30分以上。ようやくタンジェの街に到着。
しかし、どこかよくわからぬところで降ろされ、
えっ、ここどこ?とか言いながら街の道行く人に聞いたら、何かすられそうな勢いでめちゃめちゃ人が群がってきた。
群がってきたわりに、スペイン語も英語も話せないし、
地図も読めないもんだから、結局「シンジカガワ!ホンダ!」の連呼で終了。
タクシーをつかまえようとするも「50ディルハム!(700円くらい)」と言われ、
本当は15ディルハムくらいだと知っていたから「じゃあ乗らない!」と拒否し、歩き始めるも、
行きたいメディナはちょっと遠い。
歩きながら別のタクシーをつかまえつつ「いくら?」と交渉し、20ディルハムで
メディナの入口まで連れていってもらう。
タクシーのおじちゃん、スペイン語少し話せたから助かった。
「メディナの中はスリが多いから、身の回り気をつけてね」と言われ、改めて気を引き締めた。
旧市街の中心広場、特に夕方になると人がわんさか |
夜、安宿の屋上から路地を見て |
旧市街内、こんなかんじで店がひしめきあってます |
言葉がわからないって、不便だけど、妙に新鮮で、なんかいい。
次の日、なんか店が閉まってるなあと思ったら、日曜だった。
というのもあるし、ラマダーンの最初の日だった。
今回のラマダーンは、6月29日から始まり、約1ヶ月間、朝の3時頃から夜の7時くらいまで、
イスラム教徒(ムスリム)は食べない飲まないなどの禁欲的生活をするというもの。
おれもその習慣にならって、ラマダーンに挑戦してみようと思ったけど、
初日の歩き始めて数時間で断念。
甘いものの誘惑に負けてしまった。
こちらは、クレープみたいな生地のパン 1枚1ディルハムくらい、だいたい13円 素朴なんだけど、これに砂糖をかけるとうまい |
100g4ディルハムのお菓子。美味しくはなかったが、ハチミツたっぷり。 |
余談だけど、宿が今回57ディルハムなので、700円くらい。
そんなに贅沢しなければ、1日1500円くらいで過ごせる。
ヨーロッパと比べてしまうと、断然物価が低いので、バックパッカーとしては助かる。
午前中から昼にかけて、街、特にメディナと呼ばれる旧市街を歩いたけど、
その甘いものを買った店で、店の子が、目尻を横に引っ張り、
おれがアジア人だということを確認したかったようだ。
ただ、そのジェスチャーって、されて嬉しい人いるのかなって思うんだけど、おれは嫌いなわけ。
アラブ系の人の真似とかいって、眉毛を太く書くのってなんだか馬鹿にしてると思うんだけど、それと同じで。
幸いその時お店の店員さん5人の中に1人スペイン語がわかる人がいて、
「おれそのジェスチャーは嫌いなんだけど、差別の一種だと思うからやめてくれない?」って言うと、
「本当にすまない、彼女に伝えておく」って謝ってくれたのね。
だから、きっとその子は、悪気があってしたわけじゃなく、
ただ興味本位でしてみただけだと思うんだ。
けど、わかってくれると嬉しいな。
そんなこんなで街歩きしてて、特に旧市街、メディナの中は、ガイドというか客引きというか、
そんなのがいっぱいいて、ひまだから、絨毯屋さんを覗いてみたり、
貴金属店を覗いてみたりして、いろいろと説明を受けてた。
ベルベル人、サハラ砂漠の方の衣装を着た男の人 |
貴金属を売る店も多い |
実際、絨毯もいろいろ値段を聞いてみたところ、思ってたほど値段が高くない。
しかし、バックパッカーだし、今後の旅を考えても、持ち歩けないから買わない。
送ってでも欲しいというわけでもない。
ここタンジェは、暑いんだけど、街の人いわく、カサブランカやラバトのほうがもっと暑いという。
だいたい気温は30度前後かな。
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