毎日1分くらいずつ時間が違うのですが、前回も書いたけど、
午前3時くらいから午後7時くらいまで飲まず食わず、
人間の欲を排除した生活をするようなのです。
こういう表があって、毎日の礼拝(?)の時間も決まっていて、 これをきっちり守っている人が多いって感じたな |
必然的に朝は遅くなるというリズムの生活。
朝9時に外に出ても、街はがらんがらんなわけです。
このように真昼間だけど、店は全然開いてない スーパーはかろうじて開いてる |
ぶらぶら歩いていると、「へいへい、ジャパーン!」と声をかけてくるおっさん。
こういうおっさんが街中でしょっちゅう出てきます。
ですので、最初の頃は相手をしていたのですが、
最終的に「お金はくれないの?ガイドしたのに。」という話になり、
そういうのがいやだから、今日は「おれ、いま一人で歩きたいんだ。」と言うと、
「なぜだ?!それは日本のやり方だろう?ここはモロッコだ、モロッコのやり方で生きなさい。」というわけです。
つまり、ずっとこの人の話に付き合ってろ…と。
でも、結局、お金をくれにたどり着くのが今までだしなあ。面倒くさい展開が待ってるなあ。
「じゃあ、一人でのんびり歩きたいっていうおれの考えは尊重してくれないの?」
というと、暴言を吐かれ、去っていった。
気分が悪くなったところで、第2弾がすぐに登場。
「コンニチハ、ニホンジンデスカ?」おお、日本語しゃべりおる、こいつ。
しかし、残念ながら第2弾まで相手をしていられない。
即「一人で歩きたいんだ。」というと、
「なんていう『バカな』考え方をしてるんだ!」と言われたから、これにはかちんときて、
「今、『バカ』って言ったよね?!なんでそういうことを言うの?」と返すと、
「いまおれは『ラマダーン』中だからな!バーカ。」と言われ、去っていった。
・・・ラマダーン、いったい何者なんだ、お前は。
欲を捨てる生活というのは、こうも人をいらいらさせるものなのか…。
そして、それをラマダーンのせいにする信徒たち…、いったいどうなってるんだ、この宗教は。
冗談抜きで、街のいろんなところで喧嘩している場面に出くわす。(本当に!)
大声でどなりあったり、交通のことで車の運転手が歩行者にわめいていたり、
まあ、全員男性なのだが、警察官が結構主要なところに立って仲裁に入ったり、
近くの大人が止めに入ったりして対応している。
・・・ラマダーン、なにをさらしてるんだ。
その後、筋トレをすべく、公園にたどり着いた後、子どもたちが無邪気に遊んでいるではないか。
おれが懸垂をしていると、さっと寄ってきて、見て見て!とばかりに挑戦してくる。
海岸沿いに公園が広がっている |
タンジェの海岸沿いの景色 |
こうやってやるんだよ、これをやるとここの筋肉がつくよ、などとアラビックがわからないのでジェスチャーで教えながら、楽しんでいた。
ぱっと周りを見渡すと、木々の陰で、寝ている男たち。
職がないのか、ラマダーンだから働く力がないのか、普段からこれが自然なのか。
不思議な光景だ。
夕方、ホテルに一旦戻ると、顔なじみになった従業員が、
「鍵はお前から預かってないぞ」と機嫌悪そうに言う。
「ん、そこにかかってるじゃん」と棚を指差すと、
パッと鍵を取り、おれに向かってフンっと投げてくる。
それを見ていた隣の店のオーナーが笑いながら一言…
「ラマダーンだからな。」
・・・ラマダーン、なにしとんねん。
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