昔から、交通の要衝であり、コーカサスの国々の女性たちがトルコに流れて、
ここで娼婦として働いています。
実際に街を歩いてみると、夕方から夜にかけて、町の幹線道路沿いのホテル下には、
ぶわーっと溢れて、中年から初老にかけての女性(←ここがポイント!)がぶらぶら客を探してます。
街道沿いのホテルは大抵娼婦の常宿 |
そういう年齢の方々が好きな方にはなんともたまらない場所でしょう。
それでも、それを楽しみに、トルコの男性達は、トラブゾンに遊びに来ます。
相場が知りたい方は、メールください、返信します(笑)。
まあ、そんな話はさておき、ドーウバヤジットに行く中継点で1泊しかしてないけど、
街ぶらついてみました。
街の規模は大きく、車の量も多く、1日中排気ガスで街が埋もれていました。
ぶらついていたところ、街の役所的な場所で、シナン大先生の像を見つけました。
シナンだいせんせーーーーい! |
エドゥケイショナルセンターって言ってましたが 役所的なかんじでした |
シナン大先生が生きた時代にオスマン帝国を治めていたシュレイマン大帝 こういう像の足元に、みかんの食べかすが置いてある時点で「はー」と残念な気持ちになる |
「なんでシナンの像があるの?」と警備さんに聞いたところ、
施設に入って聞いてくれと、彼が英語を話せないため、英語を話せる人に聞きました。
そう、トルコでは英語が全く話せない人が多い。いや、少しは話せるけど気が引けるのかね。
そういった点では日本と似ているかも・・・?
そうそう、質問の答えは、「シナンがこの国の偉大な人だから」だという。
この国中にシナンの像があるよと言っていたが、シナン好きなため結構注意深く見てたけど、そう見つからない。
翻訳機に頼りつつ、警備さん達と意思疎通を図っていたところ、
「これを持って行きな!」とたくさんのトラブゾンの資料をくれました。
チャイも出してくれて、少し長居をしてしまった。
警備員さんたち |
おみやげになる一品、1kgくらいある冊子、バックパッカーにはありがたいがつらい |
あるモスクにたどり着きました。
モスクの前に、モスク用のチャイ屋さんがあり、その前で「チャイ飲むか?」と声をかけられたものだから、断るわけにはいかない。
丘から見たトラブゾン |
日本の地震の話など、一人なんとか英語を解す人がいたから、
その人の通訳を頼りに、話しました。
宗教の話では、まあたいていマズラン(イスラム教の人)と話すと、
「イスラムが一番いい宗教だ」という話になるのだけど、今回も案の定、そういう展開。
そういう人たちに向かって、神道や仏教の話をしても、なかなか理解はしてもらえない。
そういう宗教があるということ自体、受け入れてはもらえないのだ。
イスラム教は、一神教。アラーの他には神はなし。
死んだら神になるという神道の考え方など、到底理解はしてもらえない。
理解してもらおうなんて考えは、私にもぜんぜんないのだけど。
「イスラムについてどう思うか?」という質問をしてきました。
こう言っても、通じないだろうけど、
「私はイスラム教やマズランのことは、尊重している。
だが、日本では、悪い印象を一部では持たれているのは事実だ。
個人的には、イスラム教の人たちは、他の宗教について尊重する必要があるかなと思う。」と答えたと思う。
伝わったかどうかはわからないが、その後、「悪い印象を持たれているのは事実だろうが、実際はそうじゃないんだよ。」と一言私に断っていた。
その後、モスク内に案内され、礼拝の始終を見せてもらえました。
30分くらいの間、熱心に、心から祈っている人々の姿を見ることができました。
礼拝後、「こうやって、宗教が違っても、お互い同じテーブルにつき、話し合える。日本では、もし私たちが行ったときに、こうやって話せる?」と聞いてきたので、
「もちろんだよ」と答えた。
トルコ式の挨拶をして別れました。
(男性同士の場合、ほっぺたをお互い合わせる。或いは、左右のおでこをこすり合わせる。)
宗教についてのお互いの理解は難しいと感じたけど、
正直、人としてはお互いを認めることができた時間だったのかなと思うと、とても有意義な時間になったな。
最後に彼らは、
「もう一度来た時には、もちろん君をWelcomeするよ。だけど、私たちの願いとしては、君がマズランになる(イスラム教への改宗)ことなんだよ。」と告げて、別れた。
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