ちょっと話が前後します。
ザンビアからジンバブエに無事入国したのはいいのですが、
国境のヴィクトリアフォールズからのコンビ(乗り合いバス)で、大雨に遭いました。
まあ、バスに乗っているから自分自身は安心、雨漏りしても大して苦にならない・・・
しかし、ふと後部座席から後ろを見ると、ザンザンと降っている雨とともに、
荷物を載せている荷台のカバーがなびいているではありませんか!!!
ということは、
中に入っている荷物たちは、完全に・・・
そうです、想像通りの結果になりました。
ジンバブエのブラワヨという町に着いたときには、バックパックのレインカバーにさえ
水が大量に溜まっており、その水をたっぷりバックパックが飲んで吸収してくれていました。
全滅です・・・
まあ、そんなに汚れたわけでもないし、なくなったものもない、
そして、幸いすべて無事に乾いたので、笑い話です。
ジンバブエの滞在期間が他の国より少し長くなっています。
ジンバブエ人が、おもしろい、温かいという要素をもっており、
また、挨拶をいろいろな人がするんです。
南米の「Hola, como estas?」並みの頻度で、「Hi, How are you?」必ずそして返事を返します。
返さないと「えっ?」というかんじになるので。
なかなかこの挨拶が素敵で、ジンバブエのとりこになっています。
ジンバブエの料理で、サザSadzaという定番料理があります。
トウモロコシの粉にお湯を入れてこねて作った炭水化物と、
青菜みたいなもの、そしてニャマNyamaという豚か牛の煮込みを入れて提供されるのですが、
だいたい1ドルから2ドルくらいで食べられるので、結構頻繁に食べています。
思ったより美味しいです。
トウモロコシが主食になるのかなと思いますが、
焼きトウモロコシをよく見かけたので、ためしに買ってみました。
あの「焼きトウモロコシ」を想像するでしょ?
おれも買う前まではワクワクしていました、「おおお、焼きトウモロコシだ、甘みもある、香ばしさが漂う、あの焼きトウモロコシだろ?!」と。
・・・実際、くそ硬い。
3噛みしただけで十分あごにいい刺激を与えられました。もう十分、二度と食べない。
そして「ああ、ジンバブエ・・・しっかりしろよ、ジンバブエ」と苦笑いしたくなるのが、コンビの移動。
まだ詰めるのかい! |
コンビは乗り合いバスで、国内の移動にはこれをつかっているのですが、
毎回いっぱいにならないと発車しない。とにかく待つ。2時間最高で待ちました。
たとえ、人がいっぱいになっても、さらに人を詰めていったり、荷物を詰めていったり。
「おい、これ以上無理だよ」と客の誰しもが思っているであろうその瞬間にも、
どんどんと荷物が積まれていく。
ガソリン代も高いので、そうでもないとやっていけないのかもなと思います。
さて、今回の最後に、ジンバブエの通貨の話。
特に地方の路上でなんだけど、ものを買うときの最小単位が1USドルなんです。
1USドルっていうと、いまだいたい102円くらいですよね。
どさくさにまぎれて、いろんなものが1ドルになってしまうという笑える売り場が至る所で見られます。
それで、ゆで卵を買いたいなあと思って値段を聞いてみると、4つで1ドルなんです。
4つもいらないなあ、って25セント(アメリカで使われているセント硬貨)を出したところ、
強烈な一言「これ、USドルじゃない!」
いやいや、USドルだから、これも。って、笑ってしまいました。
こちらでは、硬貨は南アフリカランドを使います。
自分なりに本を読んだり、人に聞いたりしてまとめてみたんだけど、
ジンバブエとして、今の国を、アフリカ南部の一つの国として認めているけど、
なんと独立は1980年だという、つい最近。年齢33歳ということになる若い国だ。
それまでは、イギリスの支配を受けていて、白人が政権を握り、土地を支配していたらしい。
独立後、黒人、地元民は、白人から土地を強制的に取り上げ、黒人同士でそれらを分け合おうとしたから白人は反発、ちょっとやり方が強引だったんだね。
2000年代に入り、イギリスの議会からも脱退させられ、(てか、イギリス議会に出席してたの?!)
経済制裁を受け、それであの極度のインフレに至るのか。
2008年には、1年のインフレ率が2億3100万%だったという。なんじゃその数字(笑)。
いまアルゼンチンで年30%くらいのインフレ率で物価高、観光客としてのおれでさえ困っていたけど、
2億のインフレ率って言ったら、100円だったものがひと月後には5000円になってて、
そのひと月後には20000円になってて、
そのひと月後には100000円になってて、あら気づいたらパン1斤100000円だわって、
そんなかんじだったんだろうな。
お金がどんどん足りなくなるから、政府は紙幣を発行し続け、50000000000ジンバブエドルってのも出てきたわけ。
この紙幣、お土産として買っちゃったよ。
そういう現代史をもつ、ジンバブエ。
だから、USドルと南アフリカランドが混在して使われているというわけだ。
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