2014年3月14日金曜日

ああ、ジンバブエ、ジンバブエええええええ

ちょっと話が前後します。
 
さて、1週間前のこと、
ザンビアからジンバブエに無事入国したのはいいのですが、
国境のヴィクトリアフォールズからのコンビ(乗り合いバス)で、大雨に遭いました。
まあ、バスに乗っているから自分自身は安心、雨漏りしても大して苦にならない・・・

しかし、ふと後部座席から後ろを見ると、ザンザンと降っている雨とともに、
荷物を載せている荷台のカバーがなびいているではありませんか!!!
ということは、
中に入っている荷物たちは、完全に・・・
そうです、想像通りの結果になりました。

ジンバブエのブラワヨという町に着いたときには、バックパックのレインカバーにさえ
水が大量に溜まっており、その水をたっぷりバックパックが飲んで吸収してくれていました。
全滅です・・・



まあ、そんなに汚れたわけでもないし、なくなったものもない、
そして、幸いすべて無事に乾いたので、笑い話です。


ジンバブエの滞在期間が他の国より少し長くなっています。
ジンバブエ人が、おもしろい、温かいという要素をもっており、
また、挨拶をいろいろな人がするんです。
南米の「Hola, como estas?」並みの頻度で、「Hi, How are you?」必ずそして返事を返します。
返さないと「えっ?」というかんじになるので。
なかなかこの挨拶が素敵で、ジンバブエのとりこになっています。

 

ジンバブエの料理で、サザSadzaという定番料理があります。

トウモロコシの粉にお湯を入れてこねて作った炭水化物と、
青菜みたいなもの、そしてニャマNyamaという豚か牛の煮込みを入れて提供されるのですが、
だいたい1ドルから2ドルくらいで食べられるので、結構頻繁に食べています。
思ったより美味しいです。
トウモロコシが主食になるのかなと思いますが、
焼きトウモロコシをよく見かけたので、ためしに買ってみました。
あの「焼きトウモロコシ」を想像するでしょ?
おれも買う前まではワクワクしていました、「おおお、焼きトウモロコシだ、甘みもある、香ばしさが漂う、あの焼きトウモロコシだろ?!」と。

・・・実際、くそ硬い。
3噛みしただけで十分あごにいい刺激を与えられました。もう十分、二度と食べない。

そして「ああ、ジンバブエ・・・しっかりしろよ、ジンバブエ」と苦笑いしたくなるのが、コンビの移動。

まだ詰めるのかい!


コンビは乗り合いバスで、国内の移動にはこれをつかっているのですが、
毎回いっぱいにならないと発車しない。とにかく待つ。2時間最高で待ちました。
たとえ、人がいっぱいになっても、さらに人を詰めていったり、荷物を詰めていったり。
「おい、これ以上無理だよ」と客の誰しもが思っているであろうその瞬間にも、
どんどんと荷物が積まれていく。
ガソリン代も高いので、そうでもないとやっていけないのかもなと思います。

さて、今回の最後に、ジンバブエの通貨の話。
特に地方の路上でなんだけど、ものを買うときの最小単位が1USドルなんです。



1USドルっていうと、いまだいたい102円くらいですよね。
どさくさにまぎれて、いろんなものが1ドルになってしまうという笑える売り場が至る所で見られます。
それで、ゆで卵を買いたいなあと思って値段を聞いてみると、4つで1ドルなんです。
4つもいらないなあ、って25セント(アメリカで使われているセント硬貨)を出したところ、
強烈な一言「これ、USドルじゃない!」
いやいや、USドルだから、これも。って、笑ってしまいました。
こちらでは、硬貨は南アフリカランドを使います。

自分なりに本を読んだり、人に聞いたりしてまとめてみたんだけど、
ジンバブエとして、今の国を、アフリカ南部の一つの国として認めているけど、
なんと独立は1980年だという、つい最近。年齢33歳ということになる若い国だ。
それまでは、イギリスの支配を受けていて、白人が政権を握り、土地を支配していたらしい。
独立後、黒人、地元民は、白人から土地を強制的に取り上げ、黒人同士でそれらを分け合おうとしたから白人は反発、ちょっとやり方が強引だったんだね。
2000年代に入り、イギリスの議会からも脱退させられ、(てか、イギリス議会に出席してたの?!)
経済制裁を受け、それであの極度のインフレに至るのか。
2008年には、1年のインフレ率が2億3100万%だったという。なんじゃその数字(笑)。

いまアルゼンチンで年30%くらいのインフレ率で物価高、観光客としてのおれでさえ困っていたけど、
2億のインフレ率って言ったら、100円だったものがひと月後には5000円になってて、
そのひと月後には20000円になってて、
そのひと月後には100000円になってて、あら気づいたらパン1斤100000円だわって、
そんなかんじだったんだろうな。

お金がどんどん足りなくなるから、政府は紙幣を発行し続け、50000000000ジンバブエドルってのも出てきたわけ。
この紙幣、お土産として買っちゃったよ。

そういう現代史をもつ、ジンバブエ。
だから、USドルと南アフリカランドが混在して使われているというわけだ。


0 件のコメント:

コメントを投稿