2014年4月2日水曜日

モザンビークにもやさしいひとはいる


タンザニアにとっとと行きたかったので、思わず飛行機で40分の距離ですが、
フライトでもう抜けたいと思うようにまでなっていました。
あいにくのシステムエラーで飛行機の予約ができず、
おかげで、今まで一番辛い陸路国境越えが待っていました。これはまた次回。

ペンバという北の町では、狙っていた宿はだいぶ通り過ぎてしまい、
紹介された宿はしまっているし、ぼったくりタクシーが連れて行ってくれた宿はフル。
「ああ、今日は本当に大雨の中で野宿か・・・」と途方にくれていたところ、
そのフルの宿でビールを飲んでいたスンデイというおじさんがなんと宿を紹介してくれるという。

彼の家の方向とは反対方向に大雨の中進み、紹介してくれたのは、警察関係の宿。
モザンビークの警察が大嫌いなおれは、そんなことを口にもせず、彼の好意に甘えた。
彼はこう言ってくれました。
「おれは、ここの警察の誰々の知り合いだ。そしてこの人(おれ)は、おれの友人だ。だから、破格の値段で提供してやってくれ。」と。
おかげで900円ほどで泊まれました。
真っ暗な道を雨の中歩いていたとき、何度となく彼を疑いました。
本当に真っ暗なもんだったから、この先でナイフかなにかで脅されるんじゃないかって。
その日は、スンデイに助けられました。


その次の日も、北へ移動。こうやってすこしずつでも移動していかないと、
いつまでたっても国境越えができない。
朝5時に出たものの、その日も遅々としてバスが客集めのため進まず、
次のマコミアという村に着いたのは夜の6時。暗いのでここで宿探し。
「宿あるよ!」と声をかけてくれた人もいたが、提示してきた金額は、
3500mkt、日本円で11000円!
バカだなあ、ほんとに・・・。
何もない村で、キャンプ場みたいな施設に、そんな金額払うやつがどこにいるんだよ、とつぶやき、
先に進むと、なんとか300mtk、900円で宿を紹介してくれた。
その青年はンジョジョ。
おれが「縁カード」をあげたら、代わりに自分の証明写真をくれたかなりナイスな青年。

こうやって、実際に助けられて旅をしているわけだけど、
前回話したとおり、差別されたり侮辱されたりして、嫌な感情になると、
つい感謝の気持ちが後退してしまう。
これはこれ、あれはあれ、でやっていかないと、アフリカの場合、
気持ちも体力も持たないような気がしてきた。

観光としてはまだまだ発展の余地があるものの、魅了するまでには到底達しない国。
残念ながら、少しポルトガル語を話せるものの、
おれにとって、コミュニケーションをしようとする気力が失せていく国でした。

2 件のコメント:

  1. でるがどふぁみりー2014年4月3日 12:46

    ご無沙汰してます!お元気ですか?チリで大きな地震があったので「先生は今どこに?」と思い、ここへおじゃましたらアフリカですね!いろいろご苦労がおありのようですが 国によってほんとうに違いがありますね。次に乗るバスが早くいっぱいになってすぐ出発できますように。

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    1. でるがどふぁみりーのみなさん、お元気ですか。気にかけていただき、ありがとうございます。2人とも、学業順調ですか?そうなんです、幸いながら地震がない大陸アフリカに移動しています。チリでの地震のこと知って驚きました。マグニチュードが8を越えていますね。チリにいる友人たちは無事だったようですが、北部の町に被害が大きかったとのこと。一日も早く復興されることを祈っています。アフリカ、ああ、アフリカ・・・もう少しアフリカの旅を続けていきます(笑)

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