2014年10月13日月曜日

シチリア島はたった2日だけ・・・パレルモ編

次は、シチリアの州都パレルモ。ここは本当はもう数日滞在したかった場所だったなあ。
見たかったものがあって、そこだけは外せなかった。
この右側の小さなところが入口
「カプチン派のカタコンベ」

ここでは、写真は撮れなかったので、文で全てを表現することに挑戦。
(興味ある人は、『カプチン派 カタコンベ』でたくさん写真を覗くことができると思います。)

一言で言うと、ミイラの集められた教会。そのミイラの数は何百にものぼる。
カトリックの一派、カプチン派は埋葬方法として、ミイラにするという独特の方法を用いるみたい。
以前、National Geographicsという雑誌で取り上げられていて
「シチリアに行った時に必ず訪れよう」と決めていた。

地下施設の壁に数百の骸骨が、正装して、或いはシャツやドレスを着て、
針金で吊り下げられている。
簡単な針金で吊り下げられているものだから、いまにも身体が落っこちそうなものもある。
手を前で組んでたっていたり、口が開いているものがあったり、
横に寝ているもの、正座しているもの、首をかしげているもの・・・
一部のミイラには、皮膚と髭、髪の毛を残していたので、目を開けてもおかしくないと感じたし、
つい最近亡くなったのではと思うくらい。でも実際には、それらは1800年代に亡くなっていた。

子どものミイラとなると、70cmから1mくらいの体長。
頭蓋骨にリボンが結んであるものを見ると、なんだか不思議な感じになる。
中にはまだ目が入っている子どもがいた。
そして、ロザリアという1920年に亡くなった少女、
まるでまだ生きているような体の表面、つや。

ミイラを壁に貼り付けるときに「あっ!」となり、崩してしまうことはないのだろうか、
と余計な心配をしてしまった。

余談だが・・・
写真撮影は、「死者を尊敬して(Respetto)」ということで禁止。
でも、死者のミイラを晒している時点でRespettoしてはないだろ…、
さらに、売り場でミイラの写真付きパンフレットを売っている…。

案の定、1グループにつき、1,2人は写真を撮っていたのでそれをガイドが咎め、
何度も注意した末、ガイドが怒鳴っていたことがあった。
まあ、写真を撮りたくなる気持ちはわからないでもない。


パレルモの街を歩く。
人々は軽いかんじがするんだけど、その明るさにリラックスできた。
アジア人を見て軽く馬鹿にする輩はここにもいる。
カフェに入った時にカフェ店員に話したところ、
「そんなやつにはVaffanculo(くそやろう)!って言ってやれ」って。
なんか気楽に生きているなあという印象を受けた。
パレルモの聖堂

1993年にマフィアに撃たれて亡くなった神父さんについて書かれていました

5回くらい車にぶつかりそうになったけど、
けっこうスピードを出し止まらないイタリアの車、
反対車線を走ろうが、そんなのお構いなしです
ここでは運転できないわーって感じたわ

そして、街がきたねー
大通りから少しそれて横道に入ると、異臭をつくくらいのゴミが散乱している

シチリア島からチュニジアに入国するのに、フェリーを使いました。12時間で46ユーロ。
ぜんぜん客がいなくて、まあ物資輸送でなんとかやりくりしているんだろうけど、
この航路(イタリア⇔チュニジア)は、格安航空会社が出てきてから、どうしても必要って人か、
余暇のためそんなのもいいんじゃないって人以外はあまり選ばない交通手段かも。

というわけで、次回からチュニジアのことを少しずつ。

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