2014年10月26日日曜日

セルビアに惹かれて・・・その2

モクラゴラのあと、ウジチェまでは車で1時間の距離。
のんびり構えるのみ。

バスがないので、ヒッチハイク。
1台目は、50代のおじさん、ボスニア語を話すので、おれはぜんぜんわからなかった。
ウジチェの途中までのせてくれて後、優しい手で握手をしてくれた。
大きな温かい手だったのが印象的。

その場所からウジチェまでさらにヒッチ。
ここ東欧では、ヒッチハイクは一つの手段。

イヴァンという40代の青年(?)が止まってくれた。
このイヴァンがなんと1日中付き合ってくれたのだが、
「おれもこういう経験があるからしたくなる」と。最初の一言目がこれ。ぐっときた。
彼は、セルビア出身だけど、獣医で、セルビアの経済悪化を感じ、中東のドバイに引越し職を見つける。
いまは休暇で地元に戻ってきているという。

彼の話が本当に興味深かった。
内戦後、経済が悪化し続けているということ、その経済悪化に伴い中国人が退去しているという
世界でも類を見ないパターンの国だなあと思った。
また、彼は日本についてよく知っており、武士道の話から責任の話、責任感があるから
街もきれいなんだよなあと淡々と語っていた。
セルビアの残念なところは、ゴミが散乱しているということだという。
ゴミが多かったり、破損が目だったりすると、心の荒廃も目につくようになる。
日本がその点うまくいっているのは、一人ひとりが責任感をもっているからじゃない?と
おお、興味深い視点で話してくれるなあと感心した。

イヴァンは、安いホステルまで紹介してくれ、しばらくしてから再度会うことに。

彼の友達の店に連れて行ってくれたのだが、その前に「Komplet Lepinjaコンプレート・レピーニャ」
というものと「ヨーグルト」を買ってくれた。これの食べ方を教えてやる!ということで。
この話はまた次回にしよう。このコンプレート・レピーニャにぐっと惹かれて毎日食べることになりました(笑)

さて、話の続き。
彼はこの街ウジチェの魅力について語ってくれ、20分も歩けば、大自然が広がっていること。
自然が大好きな彼は小さい頃から釣りをしていて、将来も、嫁さんと子どもをつくったらその大自然の中で住みたいんだよなあと言っていた。ドバイという今の環境とはまったく反対の環境だ。

おれの旅の話もよく聞いてくれた。
彼はしっかりと自分の考えも主張するし、疑問があればここぞとばかりに聞いてくる。

「なぜ、日本はイルカ漁とクジラ漁をやめない?」

これは正直よく聞かれる質問である。
個人的な見解は伝えたが、みなさんはどう思う?国際的にはかなり批判されています。

若者についても話してくれた。
最近のセルビアの若者は、年配に対して配慮が欠けているという。
どの世代でも言われてきたことなのだろうけど、日本でも同じ・・・かな?
ウジチェの街に流れる小川

時間がない中でここまで親切に付き合ってくれる人はなかなかいない。
最後に「君の旅を応援してる」ということを言ってくれて別れた。

2 件のコメント:

  1. 船橋のはは2014年10月27日 9:41

    大ちゃん
    風邪は良くなりましたか?薬な買えるのですか?
    良いお友達が増えて、楽しい旅をしていますね
    こちらは台風が過ぎ、秋本番日本で一番過ごしやすい季節になりました。
    保育園の運動会、大学の文化祭(遊びに行くと楽しい)、七五三のお宮参りとイベント満載です。

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    1. おかげさまで、風邪は順調に回復してきております。
      すぐに良くならないのは、安定的に栄養のある食事を取れないからなのでしょうか。
      それとも運動をしていないからなのかなと思ってます。
      旅先で出会う人に助けられて旅ができているというのを今まで以上に強く感じているこの1年。
      そろそろ2014年も終わりに近づいてきましたね。

      日本の秋は、世界中の秋にも勝る、とても魅力的な秋だと思います。
      堪能してください。そして、風邪には注意ね!

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