2014年2月4日火曜日

ウルグアイのことを書きます

今日は長いですよ、ウルグアイの日々。
といっても、3,4日くらいしか滞在しませんでしたので、中身は薄いです。

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「幸せってなんですか?」「消費社会の中で、消費するために生まれてきたのですか?」
このセリフを、2012年の国際的な環境会議で、ウルグアイの大統領ムヒカさんは、言ったんです。
私、このセリフを聞いたときに、衝撃を受けました。
なぜなら、国際的な環境会議で、政治的な話を取り上げたということもそうですが、
先進国に対する一種の考えさせられる痛烈な言葉だと受け取ったからです。

旅をしだしてから読んだ雑誌の記事で、ウルグアイ大統領の生活というものを読みました。
その記事には、「一度私の国に来て、見てください」というようなことをムヒカ大統領がおっしゃっていて、
大統領の生活ぶりも書かれていました。
彼は、月の給料を最低限しかもらっていないみたいです(日本円にすると、13万円だったかな)

だから、行って、ウルグアイの現実を見てみたくて、入国をワクワクして待っていました。
ブエノスアイレスの対岸にあるコロニア・デル・サクラメントという街にフェリーで移動。(34ドル)
1時間というあっという間のフェリーで、寝る間もなく到着
 ラ・プラタ川がアルゼンチンとの間に流れていますが、
ちょっと泳いでみたいなという気持ちが最初あったんだけど、この汚さを見て即断念。

それでも泳いでいる人がいて・・・まあね、暑いからね
さて、まずは物価です。衝撃を受けました。
中南米18カ国目です。それなりにいろいろな国の物価を体感してきたつもりです。
税金がいろいろなものに22%かかります。
それを考えた上でのこの値段・・・、
マックの三段に肉がなっているバーガーセットが、日本円に直すと1200円!!!・・・北欧か(笑)
露天のサンドイッチとコーラを買っても700円くらいする・・・。(首都のモンテビデオにて)

たまげました。
ここの国の人の給料はどれくらいなんだ?!と、たまげました。
その環境会議での大統領の演説で、「ウルグアイでも、消費するために仕事を2つも3つもかけもちして・・・」という話が出てくるんだけど、言わせてもらいます・・・「そりゃする人もいるわ!(笑)」
節制する人なら、それでいい。でも、ぜいたくしたい人には・・・、というかんじです。

しかし、大統領が言いたいことはそこなんでしょう、きっと。
「幸せとはなんだろうか」
仕事のあと家族とゆっくり過ごす、友人とゆっくり過ごす、
幸せとはそういうことなんじゃないかって。

・・・話は変わって、コロニア・デル・サクラメントを歩いてみました。
 石畳が張り巡らされた綺麗な、そしてとても静かな町です。
 髪の毛をお任せカットで切ってもらいました。
この2人ともウルグアイについてたくさん話せたのですが、
働く時間や曜日については、概して日本と同じだと思った。
給料の話にまでは踏み込めなかったな。

宿やキャンプサイトでウルグアイ人と話したときに、日本のことをよく知っている人が多くて驚いた。
「日本の学校では、柔道や空手、剣道も教えるんでしょ?」という内容がほとんどで、
かなり熱く武道について語ってくれた。
「よく知ってるねー!」と言うと、みんなはかり合わせたかのごとく「テレビで見たんだ。」という。
どんな影響力のあるテレビ番組なんだ、それは(笑)。
 フォルランがデザインされたバスを発見。日本でのプレーが決まったそうな。どこ?大阪かな?

首都のモンテビデオを経由し、ブラジルとの国境沿いの不思議な国立公園でテントを張りました。
サンタ・テレサ国立公園という名前だった気がするけど、ほんと不思議で。
家族連れがワンボックスでキャンプしていたり、ヒッピーがたまって煙を吸っていたり、
なんだか別世界(特に夜は!)にいるかんじでした。
 このサンタ・テレサ国立公園には、フォルタレサという要塞があって、
ブラジル、当時はポルトガル軍だったんだろうな、その軍から自国を守るために築かれたもの。

 雨がたくさん降る土地なので、緑豊か。
残念ながら、午前中でさよならしたので中には入れませんでした。

 さて、国境沿いに移動。チュイという町です。
ここらへん、アジア人がなかなかいないようで、バスの中では「チーノ、チーノ、※$♯※#・・・」とわけのわからぬ冷やかしも受けましたが、ただ単にアジア人を知らないという人が多いみたい。
道を歩いていて「どこから?」「ハポンから来たよ」「ハポンでは犬食うの?」
(それ違う国じゃないかな…)とかそういうようなやりとりがありました。

久しぶりに、国境付近の雑然とした、混沌としたとも言える雰囲気を味わいました。

そんな雑然としたところでも、「おっ、ヘルメットかぶってる!」と驚き。
 そして、ここが国境。
線とか引いてないけど・・・「もうブラジルだよ」と言われて焦った。
スタンプを押してもらってないからだ。

そうしたら、不思議なことに、バス乗り場からバスに乗り、5分くらい走ったところに検閲所があって、
そこでバスの運転手がパスポートを持っていってくれて、バスに戻ってきたかと思えば
「はいよ。終わったよ。」とスタンプを押してきてくれた。本人確認はバスの運転手任せの国境(笑)

なんとも、不思議なウルグアイ滞在はここで終了。

ブラジルに2度目の入国。
一気にバスで30時間くらい移動し、クリチバという都市に無事到着。

4 件のコメント:

  1. 知ってる知ってる!世界一収入の低い大統領、私もこの人の話に感銘を受けました。消費消費の日本人は生き急いでるよね、何を大切にすべきなのか、経済的な豊かさと心の豊かさは違うなと考えさせられた話でした。

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    1. minomama知ってたか!ウルグアイ人に聞いても、「んっ?なんだその話?」みたいな反応の人もいたんだよ。そしてさ、南米で生活している時間が長いからかもしれないけど、仕事をしている姿を見ても、心のゆとりを持っている人が多いと感じるな。失敗を許す社会とそうじゃない社会で大きく生活が変わってくると思うんだよね。今の日本はどう?

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  2. 日本人は「勤勉 努力」だからね。ただそれが、ジャパンクオリティを保っているのは確か。技術、学術、文化、普通のお弁当さえも、海外からは評価されるほどのものらしい。細かな気づき、気配り、より良くしようとする気持ち、そこには誇りをもっていいよね。
    問題だなと思うのは、組織かな。資本(数値的な成果)第一主義で、トップダウン。これが失敗を許さない萎縮させる組織を作っているのかと。もう少し評価の指標が多かったり、個人の自由を認める風潮があったりすればいいのかな~とも思う。
    ウルグアイの大統領は、世の中の幸せとされる指標に疑問を投げ掛けたんだよね。上の人がそういうことができるって素晴らしいと思う。
    なーんて、最近社会に出てないからわかんないけどね。

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    1. そうだよね、勤勉・努力で評価されてきて、世界のどこに行っても「日本人は素晴らしい、日本の製品は信頼に値する」と言われてきてる。それを落とさずに、自分達の首を苦しめない生活スタイルや仕事のやり方を考えていけそうなんだけどね、「日本人」だから(笑)

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